オッパイ、殺戮、ルチャリブレ「デス・マスク」

「デス・マスク」DVDで鑑賞。


(DVDはコチラから……一応)

アダルトビデオ撮影隊がブラリ途中下車感覚で立ち寄ったゴーストタウン。そこはかつてメキシコ政府がオリンピック、レスリング競技で金メダルを獲得するために人造レスラー研究所があった。しかし、造られた最強人造レスラーは暴走して、街ごとスマックダウン大虐殺!マスクマンの習慣として相手のマスクを剥ごうとしたら街の人はマスクつけてないから、しょうがないので顔の皮剥いてコレクション!っという事件のあった村だったのだ!「そんなもんアタイのオッパイで往復ビンタだべ!」とオッパイぶりぶり振り回して撮影を開始するも、スタッフや女優たちが一人々々消えていき……

ボクは『ツッコミどころ満載』っていう鑑賞態度は大キライなんだけど、だからといって何でもかんでもマジメにウンウン唸って見ているワケでは当然ない。お口ポカ〜ンと開けてビール飲みながら『ボー』って音出るくらいボーっとしながら家でDVD見たい気分だったので、ツタヤで借りて見たんですよ。「デス・マスク」。
まぁ、当然すごいバカバカしい設定に苦笑したのだけれど、テンポは良いし、繰り出される要素は「オッパイ!プロレス!ホラー!」と、すごく切実に面白さを追求しているし、心地よい鑑賞ができた。ちなみに、その3つの要素はロブ・ゾンビ先生も大好き。
映画が始って一番最初のセリフ「ナスティ・サンチェスって知ってる?」って、どんだけ志高いんだよ!
ココを読んでる人にナスティ・サンチェス知らない人はいないと思うけど、一応説明すると、アナル・ファックしたオチンチンをフェラチオで掃除してもらう時、口のまわりについたウンコがメキシコ人のおひげみたい!という意味(参照:http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040621)。
撮影隊は途中、立ち寄ったガソリンスタンドで不気味なオヤジ(マーダーライドショーで乗り物押してたバカヅラの人)に「あそこの村に行ってはいかんべぇ〜」とか言われながらも、当たり前に無視して村へ向かう。
悪魔のいけにえ」以来、ホラー映画でヒドい目にあう人はバンで移動するものだが、そのメンバー構成:監督のバカ、カメラマンのデブ、車両係(車を貸しただけ)のマリファナ狂いの男3人、登場した瞬間に死亡フラグが立ってんのね。女の子はブリンブリンのオッパイ2人と、常に泥酔していて前半はつっぷして寝っぱなし人、3人の計6人。
この場合、映画すれっからしは「この寝っぱなしの女が実はキレ者で、今はただ爪を隠した能ある鷹、ホラー映画で最後に生き残る女の子“ラスト・ガール”だな・・・」と思うだろう。ボクも思った。しかし、この子は撮影中にベロンベロンに酔っぱらったまま乱入し「オマエもオッパイ出せ!」と言われ、言われるがままにオッパイ出したとたんにゲロ吐きに外に飛び出してそれっきり。オッパイ無駄出しもイイとこ。いの一番に殺される子だった。
で、次にマリファナ狂いがいなくなって、「おやおや?人数減ってるな?」っとようやく怪しんだところで人造人間マスクマン『エル・マスカレード』登場。
クレジットに「レイ・ミステリオ」とあったんで、WWEで活躍している人が出るのかと思ったら、ずいぶん胸板がブ厚くて首の短い奴が出てきた。WWEで活躍している方は「レイ・ミステリオJr」で、この映画に出ているのはシニア(叔父さんなのかな?)でした。で、Jrの方は飛んだり跳ねたりクルクル回る身軽さが身上だけど、シニアの方はウガウガ言って力ずくで襲うだけ。しかし、このウガウガスタイルが古いAIPのモンスター物の様なクラッシーな風合いがあって良かった。クルクル飛び回って襲ってきたら「最終絶叫」シリーズになっちゃうし。
ギャーギャー言って逃げ惑ってるうちに、人造レスラー計画の記録テープ発見。「バイオハザード」の日誌的な物ね。それによると、マスクマン“エル・マスカレード”はプロレスのルールを守って人の顔の皮を剥いでいるので、倒すにはマスクマンのルールにのっとってマスクを剥げば良い。ただ、四角く囲ってある場所では無敵だと。
なかなか律儀な奴らしいんだが、そもそもエラい強いレスラーのマスクを、プロレス素人のAV女優やスタッフ風情が剥げるのか?という話なワケだが………その時、フと下を見ると床が四角くペンキで塗ってあって、四方の角にドラム缶、その間にロープが3本ダラっと下がっている・・・リングだー!
って、「税金は水の中に突っ立ってる奴にかければイイとおもいます!・・・・オレだー!」モンティ・パイソンのガンビーくんコントまんま。
その後、最後まで生き残るのは女の子(ボクはよく知らないのだけれど、WWEディーバのレイラ・ミラニというブリンブリンの子)がパンツにタンクトップ姿で映画史上最も必然性のあるM字開脚を披露したり、
コレみてピンと来ない人とは友達になりたくないですね。
ボーっと見ていたので最後になって気付いたのだけど、そもそもオリンピックのメダリストを想定して作った人造レスラーがなんでルチャスタイルで御丁寧にマスクマンなんだ?
っというあたりも含め、『歴史に残る傑作を造ろう!』とか、『カンヌで賞取り易いシャレオツな映画撮ってセルアウトしようぜ!」っていう思いは無いのだけど、「ギャーギャーゲラゲラ騒いで楽しめる映画を造ろう!」っていう、本当の意味で観客を意識した作りになっていて感動した。
74分という長さも含め適度に良く出来た佳作。
素晴らしい予告。